1. HOME
  2. 逆説のスタートアップ思考

逆説のスタートアップ思考

書籍名:逆説のスタートアップ思考
著者: 馬場隆明
出版: 中公新書ラクレ
寄稿: 村井保之

孫泰蔵さんの「これはヤバい本だ。バラしてほしくない秘密が全部書いてある」との帯付き本。
普通、こういう帯に見掛け倒しに終わることも少なくないが、読めば読むほど付せんが付いて収集がつかない(苦笑)。
正直、スタートアップ関連の本のなかで、コスパはベストでしょう。

著者は、東大でスタートアップを支援している馬場さんという方です。
中でもおススメの箇所を書き出してみましょう。

ライト兄弟はスタートアップで言うところの「スケールしない」こと、
つまり無理にユーザーを増やすのではなく、あくまで飛行機の意義や、
実際にできるということを見せてまわっていたそうです。
そうして初期の顧客と、動力飛行機のすばらしさを伝えてくれるエバンジェリストユーザーを捕まえていました。

2004年にリリースされたFacebookの場合、
最初にハーバード大学の学生という小さな市場を独占するところから始めています。
そのスピードは劇的であり、リリースから10日間程度で、
ハーバード大の60%以上の学生がFacebookに登録していたそうです。(中略)
彼らは最初に大学生という市場に的を絞り、その小さな市場の顧客に深く愛される製品を作って市場を独占したことが、
その後の成長の土台となりました。

多くのスタートアップが失敗する理由は資金難です。
しかし資金難とはあくまで症状であって、原因ではありません。
会社が潰れる原因は、お金の残っている間に顧客の欲しい製品を作れなかったことにあります。
とある100以上のスタートアップの失敗を分析した調査では、
失敗の理由として最も多かったものは「市場にニーズがなかった」でした。

(DoorDashの例)彼らが行ったことは、PaloAltoDeliverry.comという独自ドメインを取って、
ネット上で見つけたスタンフォード大学周辺のレストランのメニューを集めたサイトを作り、
そのメニューと一緒に自分たちの電話番号を書いただけでした。
かかった時間は1時間程度だったそうです。(中略)
DoorDashはこのようにして、注文仲介にニーズがあることをわずか数時間の開発期間と数日間のテストで検証できました。 「最初のバージョンが恥ずかしいものでなければ、それはリリースが遅すぎだ」

(リード・ホフマン) Y Combinatorでは週次のよい成長率を5~7%、
非常に良い成長率を10%と設定しています。
成長を目指すのは、あくまで顧客に愛される製品ができてからとなります。
初期段階の製品で重要なのは継続率と離脱率です。 (中略)
初期に使ってくれる熱心な顧客ですら離れてしまう製品では、新しい顧客はほとんど使ってくれません。
泥臭いセールスを嫌うスタートアップも多々見かけます。
そんなスタートアップほどマーケティングをすることでセールスの代わりをしようとしますが、
マーケティングに頼るスタートアップは結果的に失敗することが多くあります。
なぜなら、マーケティングでは顧客からの手痛い反応が返ってこないからです。
スタートアップが最も気にするべきなのは成長率、そしてモメンタム(勢い)です。 (中略)
しかし一度モメンタムを失えば、驚くほど簡単に従業員の心は離れていきます。
「起業に専念せずに本業を続けた起業家は、本業を辞め、起業に専念した起業家より失敗の確率が33%低かった」
大きくなったスタートアップのうちの何割かも、最初は小さなサイドプロジェクトから始まっています。

どうですか?ここだけ読んでもすごい。。
この本を読んでいると、副業推進は、日本の国力維持・向上には不可欠だと思えます。
そして、僕だって、スタートアップができそうに思います。
なぜなら、大事なことは、独立かサラリーマンか、ではなく、
変えたい世界を持っているかどうかだから。
迷いなく買いの本です。
​一緒に付せんまみれにしましょう(笑)